一昨年、昨年と、本を出版しました。
「三分間で医者いらず 呼吸法」
「血流を整えれば頭痛・腰痛は消える」
この2冊、呼吸法と血流だけではなく、各種内容盛りだくさんの本となっております。
ではありますが、やはり出版するにあたっては、出版社の意向も多々ありまして、ここでは本に書けなかったことや、出版後に気づいたことなど、書き綴っていきたいと思います。
まずは、なぜ私が“氣功”に興味をもったか。
始まりは、ブルースリー主演「燃えよドラゴン」という映画でした。
それまで臆病な肥満児だった小学生(6年)が「中国拳法を修行して強くなりたい」と強く望むようになりました。
しかし当時名古屋に中国拳法を教えてくれる道場など無く、断念した次第です。
各種中国拳法に関する書籍や漫画を読み漁り、いつの間にか氣功という言葉がインプットされたのだと思います。
ですから、“氣功”は中国拳法を修行していくうちに身につけるものだと勝手に思い込んでいました。
その後も“氣功“という言葉が目につき、新聞で「中国で氣功による全身麻酔が成功した」という記事や、「マラソンの宗茂氏が氣功師になった」という記事が掲載された事を覚えております。
百聞は一見に如かず。氣功治療を目の当たりにしたのは、医者になって7年目、1993年のことでした。
脳卒中から生還した患者さんたちと、中国の蘇州医学院を訪れた折に、氣功の先生が出てこられて、教室の中の大きな鉢植えの氣に右手をかざすと手の平の先の葉っぱだけがサワサワと揺れたのです。
もちろん窓は閉め切っており、風邪は吹いていませんでした。
つづいて、同行していた脳出血術後の患者さん(右片麻痺で車椅子での参加でした)の麻痺した右腕に氣をかけると、ものの数分で万歳できるまで回復したのです。
驚愕の事実に直面した私は愕然としました。